ゆとり世代の旅

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ナローゲージの旅~三岐鉄道北勢線~

みなさん、こんにちは。

サチルです。

 

今回はナローゲージの旅と題し、三重県で走っている三岐鉄道北勢線の旅について紹介します。

 

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三岐鉄道北勢線 ナローゲージの路線です



 

 

三岐鉄道北勢線とは 

北勢線は西桑名駅から阿下喜駅の20.4kmを結ぶ路線で、三重県の桑名市、東員町、いなべ市を通っています。

全13駅のうち、有人駅は5駅のローカル線です。

 

起点の西桑名駅は、近鉄桑名駅から徒歩5分のところにあります。

 

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三岐鉄道北勢線西桑名駅 ここへは近鉄桑名駅から徒歩5分

 

今回は「三岐鉄道1日乗り放題パス」(1200円)を購入しました。

乗り放題パスは三岐鉄道全線(北勢線と三岐線)に乗り降り自由となっています。

(三岐線は近鉄富田駅から西藤原駅を走ります。こちらは軌間が1067mmの狭軌でJRの在来線と同じ幅の路線です。)

 

西桑名駅で乗り放題パスを購入したら、北勢線の沿線案内も渡してくれました。

 

では、早速西桑名駅のホームに入っていきます。

 

ナローゲージとは

ところで、ナローゲージはご存じですか?

ナローゲージとは、その名の通り線路の幅が狭い鉄道のことです。

 

ホームから線路を見下ろすとやはりその幅の狭さがわかります。

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ナローゲージの線路幅(762mm) 普段見る幅より狭いのがわかります

 

 

今回乗車した三岐鉄道北勢線の線路の幅は762mm!

新幹線の線路の幅が1435mmですから、約半分です。 

 

車両も細い

 もちろん電車も線路の幅に合わせているため、細いです。コンパクトで少し丸みを帯びた車両はかわいらしさもあります。

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北勢線の車両 実際に見ると小ささがわかります

 

ちなみに車内はこんな感じ。ワンマン運転です。

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北勢線の車両の車内 車幅も細いです

 

両側のシートに人が座ると、間に人ひとりが立つのがやっとでしょう(^-^;

つり革は座席の前についていますが、通勤・通学時間に満員になったら大変でしょうね。普通の車両なら2枚付いている中吊り広告も、車両幅が狭いため1枚しかつけられていません。

この編成はロングシートですが、一部の先頭車はバスの座席のように進行方向を向いている車両もあります。

 

乗車したのが連休最終日のため、あまり乗車している人はいませんでした。

通勤通学時間は混雑するんですかね?

 

西桑名駅を出発

では、出発です。

 

電車は住宅街を縫うように走っていきます。ナローゲージの車両のため、やはり揺れます。バスよりは揺れないが、JRの在来線よりは揺れます。

酔うほどではありません。

 

途中駅で車両の入れ替えがありました。

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こちらの電車と交換 パンタグラフを見ると電車のコンパクトさがわかります

 

西桑名から乗った緑色の車両から、黄色い車両に交換されました。電車は正方形か横長な長方形の顔をしていますが、北勢線の車両は縦長の顔をしています。

 

この黄色い電車に乗ります。 

 

そのまま終点の阿下喜駅まで乗り通します。

 

途中田園風景や住宅街を抜け、阿下喜駅に到着しました。

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北勢線の終点 阿下喜駅

終点の阿下喜駅は有人駅ですが、周りには阿下喜温泉とセブンイレブンくらいしかありません。

阿下喜駅の隣に軽便鉄道博物館があるそうですが、毎月第1・3日曜日に開館するそうです。この日は残念ながら休館日だそうです。

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軽便鉄道博物館 ここは月2日しか開館されません


昼食を食べようとあたりを探しても温泉施設しかありません。観光鉄道ではないため、当然と言えば当然ですが(^-^;

昼食は阿下喜温泉の食堂で食べました。

 

温泉施設の壁にはこのように、北勢線を応援するポスターがありました。

皆で生活利用して北勢線を維持しようと思われます。最近は鉄道からバスに移行するなど、便利で乗りやすい鉄道が少なくなってきているので、このような珍しい路線は残ってほしいなと思います。

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北勢線存続を望むポスター

三岐鉄道北勢線の歴史

三岐鉄道は大正時代に開通し、1965年から近鉄の路線になりました。しかし、2002年に近鉄が廃線を表明しました。

北勢線沿線の市町の支援により2003年から現在まで運行されています。

国内でも3路線しかないナローゲージ(北勢線のほかに、四日市あすなろう鉄道、黒部峡谷鉄道が現存)、ぜひこれからも残してほしいです。

 

西桑名へ戻る

それでは、西桑名方面へ戻ります。

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阿下喜駅から西桑名方面へ戻ります

ねじり橋、めがね橋を見物

帰りは北勢線の2つの橋梁を見るために楚原駅で途中下車します。

楚原駅から阿下喜方面へ徒歩20分のところに、ねじり橋とめがね橋があります。この二つは「土木学会推奨土木遺産」に選定されています。

 

ちなみにこれは、西桑名でもらった北勢線のパンフレットに書いてありました。

昼食を食べながらここに行こうと決めました(笑)

 

住宅街を歩き、途中小学校が見えます。そのすぐ後に急な坂があり、用水路に沿って歩くとねじり橋があります。 

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ねじり橋 橋は用水路に対し斜めにかかっています

続いてめがね橋。めがね橋はここのほかにもたくさんあります。こちらは3連式のめがね橋で、パンフレットには北勢線の代表的撮影スポット!

 

ということで、電車が来るまで待っていましたが、なぜか来ませんでした。時刻表を確認してきたのにおかしいなと思ったら、来ると思っていた電車は橋の手前の駅(楚原駅)から西桑名方面に発車したため、橋を通らない電車でした泣

 

なので、めがね橋の写真はこちらです。

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田んぼの向こうにあるのがめがね橋 近くで撮った写真 3連のめがね橋です

 

こちら二つの橋、どちらもコンクリートブロック製らしく、そこが評価され土木遺産になったそうです。

 

写真を撮り終え、来た道を戻り楚原駅につきました。

楚原駅からは西桑名行の電車に乗りました。

 

以上が三岐鉄道北勢線の旅でした。ナローゲージの路線は日本に3路線しかありません。その内2つ(北勢線とあすなろう線)が三重県にあります。

皆さんもナローゲージの路線、北勢線に乗ってみてはいかがでしょうか。