皆さん、つみたてNISAをやっていますか?
これからやりたいという方や、もうやっているという方につみたてNISAで投資信託を購入するときに注意する際に気を付けたい、信託報酬についてまとめてみました。
つみたたNISAの投資可能商品
つみたてNISAは、毎月少額で長期的な資産形成に向けた投資を対象として2018年からスタートしました。
投資先は、長期的な資産形成に向いていると金融庁が判断した投資信託、ETFのみが対象となっています。
金融庁によると2021年9月現在、173本のインデックス投資信託、19本のインデックス以外の投資信託、7本のETFの合計200本の商品がつみたてNISAの対象となっています。
つみたてNISAは銀行などでも口座が開設できますが、金融庁が指定した173本すべてがすべての金融機関で購入できるわけではありません。
例えば窓口のある銀行や証券会社の場合、三菱UFJ銀行のつみたてNISA対象商品は12本、大和証券は22本のみが対象です。
一方ネット証券会社のSBI証券は175本、楽天証券は177本です。
選択肢が少ない、相談窓口のある銀行・証券会社にすべきかというとそうとも言えません。
なぜなら、次に説明する信託報酬が高い商品である場合があるためです。
信託報酬に注意
信託報酬とは、投資信託を保有しているだけで毎年発生する手数料のことです。保有している資産に対して発生します。長期保有を前提とする場合、信託報酬が大きなカギとなります。
例えば、アメリカ株価指数で有名なS&P500に連動する投資信託を例に挙げてみます。
同じ指数、S&P500に連動する投資信託でも信託報酬で2.5倍近い差があります。
信託報酬を0.2475%と0.0938%でどれくらい異なるか計算してみました。
条件は、毎年40万円購入し、投資信託の値上がり率は0%として計算しました。(単純に投資信託の信託報酬による比較を行うため)
計算機間は10年です。
信託報酬が0.2745%と0.0938%を比較すると、約3.3万円の差が生まれました。
信託報酬が異なるだけで、3万円も受け取る額が異なります。今回は計算を簡単にするため、投資信託の値上がりは考慮しませんでしたが、それを考慮するとさらに差は開きます。(保有資産に対して信託報酬が掛けられるため)
したがって、信託報酬は低いほうが有利です。特に同じ指数に連動する投資信託の場合、信託報酬が0.0001%でも安いほうにしましょう。
信託報酬は0.2%を基準に考えましょう。
0.2%以上の商品を選ぶ場合は、慎重に投資信託の成績などを見ながら購入を判断しましょう。
ETFでも信託報酬には気をつけよう
投資信託よりも安いことがある信託報酬の商品があります。それがETFです。
先ほども上げたS&P500に連動するETFとしてVOOがあります。(つみたてNISAに対象外です)
こちらの信託報酬(経費率)は0.03%です。SBI証券や楽天証券と比較しても安い信託報酬になっています。
しかし、VOOはアメリカの証券取引所に上場しているため、ドルで売買する必要があります。
また、投資信託と異なり価額が時々刻々と変化します。投資信託は基準価額というものが1日ごとに発表されます。
また、ETFは1株ごとに購入する必要があります。VOOの価額は400ドル以上。4万円以上します。
一方、投資信託は100円などから購入できます。
投資が初めての方やつみたてNISAで投資を始めたい方は、投資信託をお勧めします。
投資信託からETFはいつごろから?
投資信託である程度投資の流れがわかったところで、信託報酬の少ないETFを購入するのも検討してみましょう。
もちろん、はじめからETFで投資を始めてもいいと思います。
どちらか迷っている場合は、つみたてNISAの範囲で投資信託を始めるのをお勧めします。